![]() | ゴールデンスランバー (2007/11/29) 伊坂 幸太郎 商品詳細を見る |
仙台駅周辺をオープンカーでパレード中の首相がラジコンヘリに仕掛けられた爆弾で暗殺されます。犯人は2年ほど前、宅急便の配達中に、タレントの住居に忍び込んでいた暴漢に遭遇して捕らえたことで時の人となったことのある元宅急便ドライバー青柳雅春であることが直ちにTVで公開されます。事件が発生した頃、青柳は大学時代の旧友に卒業以来突然呼び出され、現場付近の車の中でお前はオズワルドにされるぞと奇妙な警告を受け、ともかく逃げろと言われるのですが本人は何がなんだかさっぱりわかりません。
それどころか拳銃を構えた警官が迫ってきて発砲までされるので青柳は事態が理解できないまま逃げ始めます。TVでは青柳らしき人物がラジコンヘリを川原で練習している様子のビデオ映像が流されたり、事件で使われたものと同じラジコンヘリを青柳に売ったというラジコンショップの店主や事件現場の付近で青柳が昼食を取っていたと証言し青柳が落としていったクレジットカードを見せる食堂の主人などのインタビューなどが次々に放映されます。青柳はファミレスから大学時代のサークルの後輩に携帯で連絡をとり匿ってくれるよう頼むのですが、そこにも捜査員達が現れあわやのところでトイレの窓から逃げ出す青柳にむけ大型の銃が発射されたりします。そして一度は捜査員達にとらえられるのですが不思議な人物に助けられ、漸く青柳は自分が巧妙に仕組まれた大きな罠にかけられていることに愕然として気付きます。
ケネディ暗殺事件を読者にも意識させて、このような巨大な組織による陰謀が決して絵空事ではないことを納得させた上であちらこちらに巧妙に仕組まれた伏線があり、しかもそれが事件の前後、青柳たちの現在と大学時代までさかのぼる過去という時間軸の上で展開されるため青柳だけでなく読者まで完全にひっかかってしまいます。
これだけの大事件が起きていてさてどう決着がつけられるのかご心配でしょうがそれは読んでのお楽しみ。
さて確かに面白いのですし、一部にご都合主義のやりくりもないわけではないですが、ラストなどまことに洒落ています。ただし私の個人的な嗜好からすると、陰謀という重いテーマをこれだけ見事に計算し尽くされた構成で描ききった作品なのに、本作全体に漂っているライトな感覚が少し気になります。
ケネディ暗殺事件を読者にも意識させて、このような巨大な組織による陰謀が決して絵空事ではないことを納得させた上であちらこちらに巧妙に仕組まれた伏線があり、しかもそれが事件の前後、青柳たちの現在と大学時代までさかのぼる過去という時間軸の上で展開されるため青柳だけでなく読者まで完全にひっかかってしまいます。
これだけの大事件が起きていてさてどう決着がつけられるのかご心配でしょうがそれは読んでのお楽しみ。
さて確かに面白いのですし、一部にご都合主義のやりくりもないわけではないですが、ラストなどまことに洒落ています。ただし私の個人的な嗜好からすると、陰謀という重いテーマをこれだけ見事に計算し尽くされた構成で描ききった作品なのに、本作全体に漂っているライトな感覚が少し気になります。
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